『ふるさと回帰支援センター』に聞く!withコロナの移住状況 後編

東京・有楽町の交通会館で全国の移住相談に対応している『NPO法人ふるさと回帰支援センター』。44都道府県1政令市の相談員が常駐し、地域の暮らしに関する情報発信を行っています。後編では前編での内容をふまえ、西日本エリア担当の早田さん、広域エリア担当の中西さん、徳島県移住コンシェルジュの村社さんの3人にQ&A形式で近年の移住動向について伺っていきます。

★NPO法人ふるさと回帰支援センターについてはコチラ!

https://www.furusatokaiki.net/

 

Q 『ふるさと回帰支援センター』での徳島県の取り組みを教えてください。

▲(写真右)徳島県専属相談員 村社 いちご (むらこそ いちご)さん

 

村社さん:『ふるさと回帰支援センター』内にある徳島県ブースでは、徳島への移住を検討されている方の移住相談、自治体と連携したセミナーの開催、その他情報発信を行っています。

徳島県ブースに相談に来られる方は、「なんとなく徳島県に関心はあるけれど、徳島のことはあまり知らない」という相談が多いように感じます。最終的に各市町村の移住窓口へお繋ぎすることを目指していますが、Uターンなどで移住先を徳島県に限定されている方は『ふるさと回帰支援センター』と県が共催する徳島県単独の移住相談会『とくしま回帰セミナー』をおすすめしています。徳島県内の自治体の方と直接話をしていただく相談会スタイルで、オンラインと現地開催のハイブリット形式で行っており、各市町村の方にお話を聞けるので相談者さんの満足度も高く、好評です。

とくしま回帰セミナーの様子。

Q.「なんとなく徳島県に関心はあるけれど、徳島のことはあまり知らない」という人は、どういうきっかけで徳島に興味を持つのでしょうか?

村社さん:「以前、旅行で徳島を訪れたことがあり、良い印象を持っている」、「お遍路を回ったことがある」など、観光きっかけで興味を持ってくださる方が多い印象です。移住のパターンとして個人的に「多い」と感じるのは奥様が徳島出身という、いわゆる「嫁ターン」の方。そのご縁で旦那様が「徳島の暮らしや仕事について知りたい」と相談に来られるケースもあります。「祖父母の家が徳島にある」など何かしら徳島と縁があり、「深くは知らないけど移住先の候補として考えている」という人の相談が多いように感じています。

 

Q. 『ふるさと回帰支援センター』の統計によると、男女比でいえば女性の相談件数が増えているようですが、徳島県単体ではいかがでしょうか?

村社さん:男女比にあまり差はないですね。ただ、先ほどもお答えしたように特徴的だと感じているのが、「嫁ターン」です。

 

▲徳島県の相談ブース

Q. 5~6年前はUターンの割合が6割程度だったのが、最近はIターンの方が多くなっています。その理由はどういったことが考えられるでしょうか?

 

早田さん:移住という選択が特別ではなくなってきたのではないかと思います。いわば、「普通に移住を考える」という時代になったのではないかと。国の施策として地域創生を打ち出しているということもあり、「地域に貢献をしたい」、「地域のコミュニティと関わりたい」といったような地方に関心を持つ人が増えています。

少し前までは「地方で田舎暮らし」というと「農業や林業など一次産業に就きたい」、「野菜やお米も作りたい、自給自足したい」など、自然の中で暮らしたい人が移住の主なターゲットだったと思いますが、今は地方の中でも比較的街の方に住みたいという人の相談も。「一度移り住んだら東京ヘは戻れない」という一大決心をして挑むというより、「移住もいいかも」くらいの感覚が日本全国に広まりつつあるように感じています。

Q. 「漠然相談」の人に徳島に興味を持ってもらうためには、どのようなアプローチが必要でしょうか。

「ふるさと回帰フェア2022」の様子。漠然と地方移住について考え始めた人の来場も多い。

中西さん:漠然相談は相談者が自分自身の考えを整理できていない状態であることも多いため、まずはその方が「どういった暮らしを求めているか」をお訊きしています。例えば生活環境、自然環境、趣味、仕事、物件の希望など移住先を選ぶ上での軸や優先順位などを明確にしていく中で、その条件にあった地域をご紹介させていただきます。その結果が徳島県であれば、徳島県をおすすめするのですが、人それぞれに異なりますのでその方が大事にされたい部分に合わせて、一人一人にあった提案をさせていただいています。

その上で全国から多数の自治体が参加する「ふるさと回帰フェア」への参加もおすすめしています。移住先に迷っている方にとって、各自治体の担当者に直接話が聞けるいい機会。実際に話してみると、「この地域の人は親切に教えてくれた」とか「ちょうど希望する物件があった」など、思いがけない出会いから移住を決めたという人も。移住先を探している人は積極的に行動し、情報を集めていますので、こまめな情報発信も徳島に興味をもってもらうのに有効だと思います。

 

★お知らせ

ふるさと回帰支援センターではウェブマガジン「ふるさと」で徳島県の情報を発信しています!
徳島県への移住に関心のある人はぜひご覧ください。

https://www.furusato-web.jp/

 

『ふるさと回帰支援センター』に聞く!withコロナの移住状況 前編

2019年12月頃から始まった新型コロナウイルス感染拡大。発生から3年余りが経ち、2023年2月現在、屋外でのマスクの着用も緩和され、5月8日からは季節性インフルエンザと同じ「5類」に引き下げることが決まりました。

この間、地方移住も大きく変化。リモートワークが進み、転職することなく住む場所を選べる時代に。ワーケーションやワーキングホリデイのような移住気分を味わえるプログラムも各地に増え、都市に住む人たちに限らず、移住への興味関心も高まっています。

そうした変化を身近に体感している『NPO法人ふるさと回帰支援センター』の相談員のみなさんにwithコロナの移住状況を踏まえ、この3年を振り返ってお話を伺いました。

★NPO法人ふるさと回帰支援センターについてはコチラ!

https://www.furusatokaiki.net/

(写真左から)お話をうかがった中西さん、村社さん、早田さん。

 

日本最大の移住相談窓口『ふるさと回帰支援センター』

お話を伺ったのは・・・
西日本担当部長 
早田比呂美 (わさだ ひろみ)さん

早田さん:『ふるさと回帰支援センター』は、田舎暮らしを希望する生活者の増加を受け、2002年に発足し、2022年11月で20周年を迎えました。

『ふるさと回帰支援センター』は有楽町の駅の前にある『東京交通会館』8階にあります。周辺には全国各地のアンテナショップなどもあり、地方に興味のある人が多く集う地域です。センターに来所いただきますと、徳島県ブースは入って右側、高知県のお隣に位置しています。今年度新たに東京都と千葉県がブースを出展され、この2つはブース出展+相談員を置いていただいておりますので、 相談員が配置されていない県は奈良県と沖縄県のみになりました。

『ふるさと回帰支援センター』のミッションは地域へ移住を希望する方たちと、受け入れする地域、この 2つを繋いで、各地へ移住希望者を送り込むこと。地方移住は移住者にとっても、受け入れ地域にとっても目的ではなく手段ですので、 双方が「良かった」と思えるマッチングを行ことができるよう、務めています。

  • 相談窓口業務

よりよいマッチングを行うための活動の1つとして、各地の情報提供を行う相談業務があります。以前はセンターに自由に出入りができるようにしていましたが、現在は予約制です。入口で手指のアルコール消毒、体温チェックなどをしていだたいて、安心して皆さんがご相談できるよう、対応しています。

移住相談の流れは、田舎暮らしを考える方から問い合わせをいただき、希望する自治体や欲しい情報などを伺った上で、自治体を紹介させていただきます。その後、移住セミナーやモニターツアーなどへ参加いただき、移住エリアを確定したら、仕事や住まいを探します。うまくマッチングしなかった場合は、またセンターで相談いただき、別の自治体を紹介します。
このようなことを繰り返して最終的に移住を決定する流れになっています。

  • セミナー・フェアの開催

各自治体のみなさまと共に、定期的な移住セミナーの開催も行っています。コロナ以前はセミナールームでのリアル開催がほとんどでしたが、コロナ下でオンライン開催に。最近ではオンラインとリアルとのミックス型も増えています。今後はまたリアル開催を再開する自治体も増えると思いますが、オンラインも継続していくものと思います。

『ふるさと回帰支援センター』では国内最大級の移住マッチングフェア「ふるさと回帰フェア」を年に一度開催しております。2022年度は東京国際フォーラムで開催し、18,169名にご来場いただきました。

 

移住相談に見る、コロナ下の地方移住の変化

下は、当センターでの移住相談者の傾向を項目ごとにまとめたものです(※認定NPO法人ふるさと回帰支援センター来場者アンケート2021【東京】から)

地方移住希望者のニーズ センター利用者の年代の推移(東京)2008-2021(暦年別) %

 

来場者の性別  2021年(n=10,900 ※単一回答)

 

■移住先選択の条件(優先順位(2016-2021) 2021年(n=6,105 ※複数回答)

 

リーマンショックの時には「消極的な移住」、東日本大震災では「疎開的な移住」 、地方創生の事業が本格的になった頃は「積極的な移住」と言われ、コロナ下はこれまで地方移住を漠然と考えていた人たちが積極的に動き始めている状況です。

■希望する就労形態(2016-2021) 2021年(n=6,939 ※複数回答)

仕事を持ったまま地方で暮らす「リモートワーク移住」が可能になったことで、テレワークを基本としながら月に数回程度、東京の会社に通うといったような「二拠点居住」を行う人も増え、移住というより、引っ越し感覚で首都圏近郊に移り住む人も増加。そうしたことから2020年の移住の希望地ランキングに東京近辺の地域が上がってきていました。2021年に入り、この傾向は全国へと広がっています。

地方移住の関心は依然高まっており、 この追い風をしっかりと受け止めるためにも「地域の受け皿作り」が重要になってきていると思います。

 

リモートワーク移住で中四国にも移住者が増える!?「漠然相談」も増加中

 

お話を伺ったのは・・・
山陽四国エリア相談員 
中西 沙織 (なかにし さおり)さん

 

中西さん:続いて、山陽四国エリアで移住先を検討されている方の傾向についてお話しいたします。『ふるさと回帰支援センター』では全国の移住相談を承っていますが、 「移住先を決めていない」という方のご相談も多く、当センターではそうした相談を「漠然相談」と呼んでいます。

パソコン1つあればどこでも仕事が出来るという「リモートワーク移住」の需要が全国的に増加していますが、「地方移住には関心があるけれど、どこでも仕事が出来るので地域を決めきれない」という相談が目立つようになりました。

どうやって地域を絞り込んでいったらいいのか、何を基準に決めていったらいいかといった、移住に関する情報提供という枠を超えた、複合的な相談の必要性が窓口でも求められるようになってきたと感じています。

 

後編へ続く…

こうしたコロナ下の移住の傾向を踏まえ、後編ではQ&A方式で近年の移住動向についてさらにお話を伺います。こちらもぜひご覧ください。

【地域おこし協力隊WSレポート】「四国の右下」に移住者を増やすには? 

阿南市、那賀町、美波町、牟岐町、海陽町の1市4町の「四国の右下」移住担当者は、情報交換を兼ねた研修会を定期的に行っています。コロナ下で様変わりした移住の動向について話し合う会や子育て・教育について、空き家問題、地域課題解決のための専門家講習など毎回テーマを決めて実施しています。今年度最後の研修会は「四国の右下」で活動する地域おこし協力隊と共に「四国の右下に移住者を増やすには?」をテーマに、ワークショップ形式の交流会を2023年2月中旬に開催しました。

四国の右下に移住者を増やすには?

このWSは問いの答えを導き出すというより、同じ地域で暮らす者同士が感じていることを気軽に話せる関係づくりを目的に企画されました。「四国の右下に移住者を増やすには?」といったトークテーマも身近な話題です。参加した各市町の移住担当者や地域おこし協力隊ができるだけ別のエリアの人と話ができるよう、4つのグループに分けて約30分間のワークショップを実施しました。地域おこし協力隊のみなさんには各地で課題解決に従事しながら、移住者でもあるという両方の視点から、普段感じていることざっくばらんに話してもらいました。さて、どんなアイデアが出てくるでしょうか?

ChatGPTにもきいてみた!

ちなみに、話題の文章作成アプリChatGPTにも同じ質問をしてみました。

徳島県南部に県外からの移住者を増やすためには、以下のような施策を検討することが考えられます。

1阿波踊りなどの地域イベントの積極的なPR
阿波踊りなど地域に根付いた伝統行事が多くあります。これらのイベントを積極的にPRし、県外からの訪問者を増やすことで、徳島県南部の魅力を知ってもらい、移住を検討する人が増える可能性があります。

2住宅支援制度の充実
移住者が住宅を確保することは移住を促進する上で非常に重要です。住宅支援制度を充実させることで、移住者が住宅を安価に確保しやすくなるため、移住を促進することができます。

3移住者向けイベントの開催
移住を検討する人々に向けた移住相談会や、現地見学ツアーなどのイベントを開催することで、地域の魅力を直接的に体験してもらうことができます。これにより移住のハードルを下げ、移住を促進する可能性があります。

なるほど!という回答ですが、中には間違った情報も含まれていて、紹介したのは比較的上手に回答できていたものです。
この他、四国に移住する人たちが魅力を感じる点についても聞いてみました!

1自然と暮らしの豊かさ
四国には美しい自然が多く残されており、海や山、川などでアウトドアが楽しめます。またゆったりとした暮らしができ、食材も豊富で新鮮な物が手に入りやすいところが魅力です。

2人々とのつながり
四国には、地域に根ざした人々との繋がりが強く、地元に方々からの温かいおもてなしを受けられます。また、地域の文化や伝統、食文化などもあり、そういったものを学ぶこともできます。

3安らぎと癒やし
四国には、多くの温泉やパワースポットがあり、心身ともにリラックスすることができます。また、自然とのふれ合いや、地元の方々かたの暖かい支援を受けることで、ストレスが解消されることもあります。

4新しい挑戦
新しいビジネスモデルやアイデアが生まれており、地域おこしや観光振興などに力を入れている場所もあります。そうしった取り組みに参加することで、新しい挑戦ができます。

この問いに関しても、もっともな内容に思わず感心してしまいますが、「四国」でなくても、もしかしたら同じ答えが出るのかもしれません。

リアルな意見続出!「四国の右下」に移住しようと思って来たわけじゃない!?

初対面の人もいたようですが、すぐに打ち解けて和気あいあいと話ができる大らかさは、もしかした「四国の右下」エリアの特徴かもしれません。一年を通じて温暖な気候が、そうした県民性を育んでいるのかも。とはいえこの日は、県南部にしては珍しく雪がチラつく空模様の寒い一日に。そうした中でも会場はいい感じに盛り上がり、それぞれのグループから熱意のこもったアイデアが出ました。

WSで出た意見やアイデアの一部を紹介しましょう。

・「仕事がある」というだけでなく、地域の特色と個人の得意をいかし、相乗効果の得られる仕事があるかどうかが重要
・移住相談会や大型フェア(地域おこし協力隊はJOINなど)が移住のきっかけになったので、フェアへの出展を継続的に行う
・住まいの情報や困った時に助けてくれるようなサポート人材やサポート機関が欲しい
・DMVなど観光きっかけで四国の右下エリアを知った人に対して積極的にアプローチを行う
・地元愛を醸成し、Uターン、Jターン、Iターンの順で移住者を呼び込めるよう、まずは住んでいる人の満足度の充実を図る
・移住PRの際にいいとことばかりを強調するのは疑わしい。住んでみて「話が違う」と引っ越してしまうので、デメリットについても説明する
・四国の右下エリアでお互いの強み、弱みに関して情報共有し、補完しあう

当たり前ですが、ChatGPTよりも会場の意見の方がリアルで具体的。しかも実感がこもっているので、一言一言に温度感があり、言葉に重みを感じます。

様々な意見の中で興味深かったのは、「『四国の右下』に移住したい」とエリア先行で移住を決める人は意外と少ないという発言。東京近郊ならいざ知らず、それ以外の地域はどこも似たり寄ったりで、ChatGPTが答えたような「自然が豊か」、「人が優しい」、「食べ物が美味しい」といった特徴はどの町にも当てはまります。

移住希望者の多くが「漠然移住」と呼ばれる「どこかいいところがあれば移住したい」という移住先を決めきれないIターンということを考えると、「たまたまいい物件と出会えた」とか、「自分の力をいかせる求人があった」など、偶然の巡り合わせのような必然性が、移住の決定打となるのかも知れません。

この日集まった地域おこし協力隊の面々も、縁あって四国の右下エリアで地域おこし協力隊になった人ばかり。最初から「阿南市に住みたい」「牟岐町がいい」と移住先を絞っていたわけではないといいます。「四国の右下エリアに移住してきてください!」と地域をPRするより、仕事、暮らし、人など多種多様な情報発信を行うことで「なんだかおもしろそう」とか「自分に合うかも」と思ってもらえるような何かをキャッチしてもらうことで、ハッピーな移住に繋がるのでは・・・といった提案もありました。

この話を聞いて、徳島県移住アドバイザーの小林陽子さんは移住相談の際にいつも心掛けている「移住者が求めているものを提示できるか」、「その人の悩みを移住で解決できるか」といった思いと重なるとコメント。また「地域おこし協力隊は3年の任期終了後、地域に定着できるかが課題。四国の右下という狭いエリアでも今日初めて会った人もいます。同じ協力隊同士、地域課題に取り組む者同士、情報共有し、助け合い、こうした機会を通じて地域との繋がりを作って欲しい。それが定住の足がかりになります」とエールを贈りました。

「四国の右下」エリアでは積極的に地域おこし協力隊を受け入れています。定住している人も多く、それぞれの事情で地域を離れた後も繋がりを保っている人も多い、フレンドリーなエリアです。地域おこし協力隊以外にも地域で活躍する先輩移住者も。その体験談をまとめた冊子もありますので、ぜひ参考にしていただき、移住をご検討ください。

https://saas.actibookone.com/content/detail?param=eyJjb250ZW50TnVtIjoyMzE4MjF9&detailFlg=0&pNo=1&fbclid=IwAR1hNuDqJujIR7bCEnVTf-9dgEiBNRmgDVd-ri7sjb3HjoqQ5P6Tumbnejw

美波町へ移住しました ~地域おこし協力隊の移住体験記~

はじめまして!2022年12月から美波町の地域おこし協力隊に就任しました、永峰苑佳(ながみねそのか)と申します。
地域おこし協力隊のお仕事としては、美波町の移住定住促進事業に関わらせていただいており、全国で行われる移住フェアへの出展サポートや、移住希望者への町案内、移住後の生活や空き家相談など、移住に関わる「地域への手引き役」のようなお仕事をしています。

私の出身地である茨城県からこの徳島県南部にある美波町に移住をしてきて、早3ヵ月が経とうとしています。3ヵ月を振り返り、「美波町移住体験記」を書かせていただきます。

どうして美波町へ?

「どうして美波町を選んだの?」
地域おこし協力隊として活動していると、このように聞かれることも少なくありません。全国の自治体で地域おこし協力隊の採用募集が出ている中で、数ある地域の中からどうしてここを選んだのか。

答えは簡単で、“ご縁があったから”だと思います。
実は大学生時代に地域ベンチャー留学※というプログラムを使って、1ヵ月間美波町に滞在していたことがあります。私にとっては出身地でも、ましてや親族や友達がいる土地でもありませんが、この町には学生時代の思い出の一部が詰まっています。
(※地域ベンチャー留学…都市圏の大学生が長期休みの期間を活用し、地方の中小零細企業へ1か月程度の実践型インターンシップを実施するプログラム。主催:NPO法人ETIC. )

今でも時々、「あの時、こんな気持ちでこの道を歩いたな」 「こんな大変なこともあったっけ」と、思い出にひたりながら、仕事終わりのお散歩時間を楽しむことがあります。そして、この町の景色を見ていると、自然の豊かさや風景の美しさに心が洗われるような気がします。

美波町は私にとって、全く新しい土地でもなければ、長く慣れ親しんだ土地でもありません。
どこか懐かしい気持ちにもなるけれど、同時に新鮮さもあるという、不思議な感覚です。

お仕事や生活のこと。

今の私のお仕事は前述した通り、美波町の地域おこし協力隊として移住定住促進事業に関わっています。現在の美波町には、私の他にも3人の地域おこし協力隊がいてし、それぞれ、まちづくり協議会や防災コミュニティカフェに所属して各々の仕事に従事しています。中にはクラフトビールブランドの立ち上げから行っている人もいます。

*私たちの活動の様子は、美波町地域おこし協力隊のFacebookページで発信しています。
ぜひこちらもご覧ください!→ https://www.facebook.com/minami.kyouryokutai

私は仕事柄、移住者や移住希望の方々との接点が多いお仕事をしていますが、自分自身もまた移住者であることから、半分は主観視点で移住者の方々のお話を聞いていたり、共感が出来るような部分が多いと感じています。そういった自分の立場を、少しでも何かに役に立てられたらと思っています。

以前に、美波町への移住を希望される方々をご案内をさせていただいたことがあるのですが、その際に同じ「県外からの移住者」として、安心して様々な質問をしていただいたことが、とても印象に残っています。

また、お仕事以外のプライベートのことでは、
温泉に行って体を温めたり、お散歩をして風景を楽しんでみたり、直売所で美味しくて新鮮な地域の食材を買い求めに出掛けたり、海岸のゴミを拾ってアート作品を作るワークショップに参加してみたり…。普段の娯楽の中にも、“徳島の豊かな自然があるからこそ出来る息抜き”の選択肢が多くなってきています。


田舎には都会のように一方的に与えられるような娯楽は少ないかもしれませんが、その代わりに自分自身で楽しいことを見つけてみる力がつくのかもしれません。

まだまだ私の知らない美波町。

美波町は、2006年に「日和佐町」と「由岐町」が合併して出来た町です。
全体面積が約140.8 km²、最西部の山河内から最東端の伊座利地区までは40km以上の距離があり、町内でも移動に1時間以上かかる場所もあるほど、とても大きな町です。

学生時代に一度訪れていたとはいえ、今でもまだまだ知らない地区も多く、最近はお仕事やプライベートを通して少しずついろんな地区に出向いているところです。

この間は、由岐地区にお邪魔してきました!

私が普段生活をしている日和佐の町並みとはまた異なった良さがあり、昔ながらの商店や細い路地が残っている町並みを見ていると、なんだか懐かしさを感じ、穏やかな気持ちになれます。

また、由岐も日和佐も含め美波町では、海の恵がとても多く、美味しくて新鮮な海産物がたくさん手に入ります。ここでの生活は、豊かな自然からたくさんの恵を受けていて、都会とはまた違った「豊かさ」に満ち溢れています。

まだまだ始まったばかりの美波町での新生活。
美波町内にもまだ私の知らない土地や文化、人々が沢山いらっしゃいます。

いろんなことを吸収しながら、たくさんの人と関わり合いながら、仕事も生活も豊かなものにしていけたらと思います。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

ようこの移住なんでも相談室② ~移住後の住まいとなる地域の空き家を考える~

徳島県移住アドバイザーの小林陽子さんに移住にまつわるあれこれを伺う「ようこの移住なんでも相談室」。第二弾は「住まい」をテーマに伺います。これまで移住者の住まいとして注目されてきた「空き家」ですが、早くから移住に取り組んできた地域では空き家不足が問題に。移住の世界で「空き家」といえば、できるだけ修繕にお金のかからないすぐに住める空き家、または少し手直しすれば住める状態が理想ですが、そうした物件は少なくなってきました。

地方に残された空き家の持ち主は、往々にして県外に住む息子、娘。コロナ下、県外への移動が制限されたことで管理が十分に行き届かなかったり、豪雨や台風なども影響し、老朽化が加速しています。「いらなくなった家は町に寄付したらいい」と安易に考えている人もいるかもしれませんが、「相続土地国庫帰属制度(令和5年4月27日からスタート)」を利用するのも、そう簡単ではありません。長年、空き家改修にも携わってきた小林さんに利活用のヒントを伺います。

相続土地国庫帰属制度についてはこちら
https://www.moj.go.jp/MINJI/minji05_00454.html

 

――早くから移住に取り組んできた移住先進地では、移住者の住まいとなる空き家が足りない状況になっていますね。

そうそう、その通り。うちの町(美波町)も家を取り壊して更地にしたり、空き家でも住める状態じゃなかったり・・・。どうにかして住むところを作っていかないと、移住者が来てくれないと思っています。

 

――空き家の管理は相続した人の負担になっていると思いますが、住める状態の家を保つ秘訣は何かありますか?

ごっつい簡単!『カライエ(住まい向け除湿乾燥機)』付けましょう。電気代も安いし、時々来て窓を開け閉めするより、あれをひとつ付けておく方がいいですよ。家は湿気で傷んでいくんで、『カライエ』付けたらカビも生えない、シロアリも来ない!あれはホントに素晴らしい(※個人の感想です)

 

――あと荷物の処分や片付けに悩む人も相変わらず多いです。

前から言うように片付けはゴミ袋1つから!一気にやろうとせず、「とりあえずゴミ袋1つ、いっぱいになったら終わり」と決めて取り掛かるといいですよ。それから一人でやらないこと。誰かと一緒におしゃべりしながらやると気が紛れます。
ゴミを持って帰るのが嫌やったら、玄関に積み上げておくだけでもいい。それか1部屋にまず集めてください、物を。そしたらやる気が出ます。

↑空き家の片付けの様子。

――空っぽの部屋をまずひとつ作るってことですか?

そう。空っぽの部屋をひとつ作ると片付けに行った時に気持ちがいいし、やる気も起こる。

――そもそも空き家になるのを待たず、片付けは早く始める方がいいですね。

最低でも70歳までには絶対しとかなアカンね。可能だったら68!重たいもんを持てる、脚立に上がれる年齢は65歳くらいまで。それ以降にやると骨折したりする危険性が増しますよ。

ゴミの分別方法も地域によって異なるので、自治体のゴミ分別方法を確認してから不燃、可燃など大別しながら処分していくと、片付けも早く進みます。

――なるほど。

新聞に「築130年の家を潰した。もう心が折れそう」って記事が出てたんです。家を継いだ長男さんの辛い気持ちが書かれてて。その気持ち、よう分かりますよ。取り壊さないといけなくなる前に、なんか方法がなかったんかなって。

――移住者に利用してもらおうという選択肢は思いつかなかったんでしょうか?

みなさん自分の家をボロ家って思い込んでるんですよね。「荷物もいっぱいあって、汚い」、「こんな家どないするんじゃ?」、「借りてくれるわけがない」って思い込みすぎている。そうじゃないですよ。落ち着いてとにかく家の中の荷物を片付ける。なんにもない部屋をひとつずつ作って、片付けていけばなんとかなると思うんですよ。自分でできないと思ったら役場(行政)に相談してみてください。

移住者支援を行う海陽町のNPO法人あったかいようのみなさんのサポートもあり、空き家の片付けも着々と進み、改修もスムーズにはじまりました。

 

古民家のDIYは要注意!まずは地元の大工さんに相談を

 

――古民家を安く手に入れ、DIYして暮らしたいという人もいますが、改修時の注意点を教えてください。

マンションやアパートなどの借家は、釘一本、穴一つ、手を加えられないという不自由さがありますよね。その点、古民家は元々傷んでるんで手を入れ放題と思われ、都会の方は安い価格に喜んで買われます。でも、それは大間違い!しっかり見極めないと後でお金がかかります。

特に雨漏り。これは素人には手に負えませんよ!! 建築家でも雨漏りの原因はわからないって言いますからね。雨漏りしたら何百万円の単位で修繕費が必要と思ってください。それでも完全に止めることは出来ない可能性もありますからね。なので、古民家を買うつもりなら屋根の修理をこれまでどれだけしてきたかを確認して下さい。「移住して1年目の台風で、屋根が飛んだ」なんて話はよく聞きます。そんな時、保険に入っているかも重要です。なので、屋根にはうんと気を付けて下さいね。

美波町の大工、中岡さん。片付けが終わるとS邸の本格的な改修が始まります。

 

――たしかにリフォームというと屋根よりも内装を気にする人の方が多いですね。

それが悪いわけじゃないんですよ。移住者の多くは内装にお金を掛けがちなのが心配です。私のおすすめは、内装は生活してみた後で試行錯誤されるのが良いと思うので、最初にドカッとお金を掛けないように。まずは最低限必要な部分だけにしておいて、選択肢を持てるようにしておくのがいいと思います。あと、古民家の改修で怖いのは、柱や壁を抜くこと。テレビ番組などの影響だと思うんですが、よく皆さんワンフロアにしたがりますね?私は台風や地震ですごい揺れるんだろうなと思って見ています。柱や壁だけでなく、襖や建具も無闇に取り外すと全体のバランスが変わって、揺れる原因になると思うんですよね。素人の感覚で柱、壁は抜かないように!襖や建具もそのまま有効活用する方がいいと思います。

 

――耐震や防火などを考えると、リフォームもちゃんとした人にお願いする方がいいですね。

古民家手に入れたら出来る限り初めから自分で全部直そうと思わず、その町の業者さん、大工、左官屋、水回り工事、電気工事これらの人に相談することをおすすめします。特に電気やガス関係の工事に関しては資格がないと出来ないことも多い。水回りも素人のDIYでは後々問題が出てくることもあるので、メンテナンスも含めて業者さんに頼むことをおすすめします。

実はこれら全ての業者さんたちと繋がっているのは大工さんなんですよ。大工さんと仲良くなっていると信用できる地元の業者さんを紹介してくれます。田舎暮らしで大事なのは地元の大工さんと仲良くなること。台風などで修繕が必要な場合や何かトラブルが会った時にすぐに対処してくれる関係性を作っておくことが大事なので、いつでも駆けつけてくれるような地元の大工さんと仲良くなりましょう。そうすると地元のいい左官屋さん、水道屋さん、電気屋さんを紹介してくれますよ。

――――地元の大工さんとは、どうやって知り合ったら良いですか?

まずは役場に聞くことです。それから町内会やお隣さんがお世話になっている大工さんを教えてもらうのもおすすめです。ただこの場合ひとつ注意して頂きたいのが、田舎でよくあるんですが悪い業者さんが関わっていても「近所の人がやってもらったから」と安心して、「じゃあ、うちもお願いしよう」と連鎖していくことがあるんですよ。これ、屋根の修理とかでよくある話なんで注意してくださいね。そうした意味でもまずはやっぱり地元の大工さん。悪い噂はすぐに広まり、田舎では商売できないようになります。そういう世間話の怖さをよく知ってるので、地元の大工さんは下手なことできませんからね。古民家でどれくらい長く住まれるかは人それぞれですけれども、改装はぜひ、大工さんや建築士さん等の専門家に相談したうえで直すようにして下さい。

この家を購入したSさんご夫婦。中岡さんのお手伝いに奮闘しています。

――――地元の大工さんにお願いする際に気をつけることはありますか?

田舎へ行けば行くほど一人でやっている大工さんが多く、見積もりなど出し慣れていない人も多いので、後で困らないように金額は先に確認しておくこと。リフォームが始まるとなんだかんだで予定していた金額より増えていきます。お金の話を恥ずかしがらず、「予算内でやって欲しい」と念押ししておくなど、軽微な変更でも確認しておくことをおすすめします。

――――ありがとうございました。

中岡さんと小林さん。ローコスト、ハイクオリティな古民家リノベを実現する凄腕です。

ようこの移住なんでも相談室① ~Iターンの極意 地方移住は「日本語の通じる外国へ行く」と思え!?~

コロナ下、オンラインの移住相談が当たり前になるなど、手法の変化に加え、移住希望者(相談者)の相談内容などにも変化を感じているという相談員も多いのではないでしょうか。「仕事がないと移住できない」、「いい物件があれば移住したい」など地方移住の障壁となっていた住まいや仕事に関してもリモートワークが可能な「転職なき移住者」や、生活に便利な地方都市へ移住して、その後徐々に郊外へと移り住む「二段階移住」など移住スタイルも多様化。

40年以上移住に携わり、移住者のサポートを続けている徳島県移住アドバイザーの小林陽子さんも、この1年の急激な変化に驚いているといいます。小林さんと共に2022年度を振り返り、地方移住最前線を紹介します!

2023年1月14日、15日の2日間にわたり東京ビッグサイトで行われた『JOIN移住・交流地域おこしフェア2023』の様子。

 

――最近の移住の傾向として、UターンよりもIターンが多くなっているようです。

そうそう。移住相談を受けてて、出身地を聞いた時に30代、40代でも東京出身の人が増えているとつくづく思います。地方から東京へ行った子が「移住しよう」って思ってないな、と。もともと都会育ちっていう子の相談がめちゃくちゃ増えてるから、「田舎のこと、知ってる?」とか「知らんの?」とかいうレベルじゃなくて、地方移住は「日本語の通じる外国」へ行くつもりで考えてもらわんとアカンと感じています。

――外国ですか!?

いや、ホンマよ。最初は「田舎の紹介してあげたらエエんちゃうかな?」と思ったりしたんよ。だけどそのレベルじゃないね。例えば県南の海側の温暖なところだったら東南アジアのビーチ系、県西部の山の方だったらヒマラヤ、チベット・・・と言ってあげる方がいいな、と。同じ日本と思わずに、「日本語の通じる外国やと思って来てください」って説明するようにしています。

――東京生まれ、東京育ちでIターン希望という人にとって、田舎のイメージは漠然としているのかもしれないですね。

対面での移住相談で目の前に座られた方にはまず、徳島の地図を拡げて「どのくらいの田舎までがOKですか?」ってお尋ねするようにしています。四国の右下でいえば、イオン系の大型スーパー、ニトリ、ユニクロ、マクドナルドがあるのは阿南市まで。それより先は阿南市まで車でどのくらいかをお話してますね。「美波町なら車で30分。阿南市でお仕事されて、美波町でお住まいになってる方も多いです。通勤圏内です」って。そういう具体例を挙げて説明しないとピンとこないみたい。

――小林さんは以前、移住の極意として「一年間は静かに暮らす」ことを推奨されていましたが、比較的街の方でもそうでしょうか?

「静かに暮らす」というか、やっぱり「地域に馴染む」時間がいると思うんですよ。最近、特に気をつけないといけないと思うのが方言。移住に失敗するケースで「移住者とコミュニケーションがとれない」、「移住者がトラブルを起こす」って、アレ。言葉が通じてないと思うんですよ。徳島(阿波弁)も関西弁みたいに聞こえるけど、全然違うからね。

移住アドバイザー直伝!移住成功の極意

――確かに。

それから方言の問題ともちょっと違うんやけど、今、移住してきた人と一緒に空き家の改修をしてて、「ネコ(車)持ってきて!」って言ったらポカンとするんよ。「猫ですか?」って。「一輪車よ!」っていうと、曲芸で使う一輪車と思うみたいで、話が噛み合わんの。他にも「テミ、買っといて」って言っても、“テミ”が分からない。

手箕(テミ)・・・落ち葉などのごみ集めの際に使用する農具

――都会で住んでたら使うことのない道具ですからね。

私らが何気なく使っている言葉でも、移住者には全然通じていないことってあるんちゃうかな。「それ、何ですか?」って聞いてくれたらいいけど、なんとなく聞き流して分からんままにしていると、気がついたら溝が広がっているってことがあると思います。

 

――その誤解が「田舎で阻害された」とか、「仲間外れにされる」と言われる原因かも知れませんね。
私はいつも言うんです。「無理することないよ」って。地域の人に会ったらニコニコして、ご挨拶をちゃんとして「まだ慣れてないんで」とか、「慣れてないからもうちょっと待ってください」とキチッと言うようにしてって。移住してきたばかりの田舎初心者は、運転免許とりたての人が初心者マークをつけているみたいに、町に慣れてないことを周りの人に知ってもらう方が暮らしやすい。

ポイントは、そのことを「その地域の誰に言えば、ちゃんとみんなに伝えてくれるか」。それさえ覚えればスムーズにいきますよ。この間も移住初心者が「消防団に誘われて、ちょっと迷ってる」っていうから、「まだ来て1年目。迷ってるんだったらやめなさい」ってアドバイスしました。「町外に勤めに行ってるので、今はちょっと入れないです」と断って、ある程度慣れてきて「入ろうかな」と思った時に入ったら?って。

↑消防団出初式の様子。

――サラリーマンだと土日も仕事だったり、子育て世代は学校行事などもあって、町内のイベントごとに参加できないこともあります。それをプレッシャーに思うことはないってことですね。
全然ない。今、コロナで町内会や寄り合いが減ったんですよね。口には出さんけど、住んでる人も楽になったっていう感覚がありますよ。今までやめれんかったことが「コロナだからやめよう」という雰囲気も手伝って、時代に合ったカタチに変ろうとしている。そのおかげで他所から来られる人も少し楽になったと思います。

――一方でお祭りが中止になったりして、地域のコミュニティに入るきっかけをなくしたという人もいるのでは?
コロナで中止になるのは2、3年のことなんで、地域に慣れる期間があったと思えば、ちょうどいいんちゃう? お祭りが復活したときは来たすぐより、入りやすいと思いますよ。ただ地域に溶け込むのが上手な人は祭りとか大きな行事より、溝掃除やら分別収集やら、そういう普段の小さな共同作業をスイスイッとこなしてますね。気が利くというか、そういうところに気負いなく参加できるタイプの人は地域に馴染みやすい。それがやりにくい人は伝えといた方がいいね。「ちょっと苦手なんです」って。それも人それぞれやからね

↑日和佐八幡神社の秋祭りは一般社団法人地域活性化センターが日本各地で地域の個性を活かしたユニークなイベントの中でも特に優れたものを表彰する「第21回ふるさとイベント大賞 ふるさとキラリ賞」を受賞したこともある。

――方言のことも含め、田舎がある人はIターンよりUターンの方がいいんですかね?

うーん・・・。自分の地元が好きでない子っておるんですよ、やっぱり。ちっちゃい時にイヤな思い出があるとか、学校も嫌だったとかいう人はムリに帰らなくてもいいと思います。Uターンしたいけど親や親戚のしがらみがあってストレスになるようなら車で1時間の近隣の町に住むとか、全然違い地域だけど元風景と似た場所を探すとか、実際に行ってみて自分が「いいな」と思う場所へ移住するんが一番いいと思います。

 

――参考になりました。ありがとうございました!

2月26日(日)開催!「いいね!地方の暮らしフェア オンライン」

日本創生のための将来世代応援知事同盟に加盟する23県の担当者と直接つなぎ、オンライン相談できる移住イベント「いいね!地方の暮らしフェア オンライン」を2月26日に開催します! スペシャルセミナーや各県の先輩移住者によるリレートーク、知られざる地方の魅力を知ることのできる内容が盛りだくさん!WEB会議システム「Zoom」とYouTubeライブで配信し、無料で視聴できます。

徳島県の移住相談は徳島県移住アドバイザー小林陽子さんが担当。小林さんの移住相談は人気ですので、早めのお申し込みがおすすめです!
徳島での暮らしをご検討されている方はぜひこの機会をご活用ください!

いいね!地方の暮らしフェア オンライン


【日時】2023年2月26日(日)10:00~17:00
【実施方法】オンライン開催(WEBサイト上でのライブ配信・ZOOM個別相談)
【参加費】無料
【申し込み】
・セミナーのご視聴:事前予約不要(専用ホームページにて配信予定)
・各県の担当者との個別相談は専用ホームページから事前申し込みを!
*専用ホームページはこちら
https://event.furusatokaiki.net/230226_chihokurashi_fair/#about
※1回の相談時間は30分。先着順。相談枠が埋まり次第、受付終了。

主催:日本創生のための将来世代応援知事同盟
共催:認定NPO法人ふるさと回帰支援センター

この件に関する問合せ
いいね!地方の暮らしフェアオンライン 運営事務局(ふるさと回帰支援センター)
電話番号 03-6273-4415 月・祝休館 火〜日 10:00〜18:00
メール event4@furusatokaiki.net

参加者募集!3月4日(土)開催「とくしま移住者交流会in南部」

“浮き球”網掛け体験をしながら、移住者同士の交流を楽しみませんか?

徳島県南部にお住まいの移住者同士のつながりづくりを目的とした交流会を開催します!当日は、海陽町のNPO法人あったかいようの方が講師となって“浮き球(うきだま)”の網掛け体験を行います!

浮き球とは、漁網を浮かせるために使う漁具のこと。最近ではその可愛らしい見た目からインテリアなどに使われることも。今回は野球ボールくらいの大きさのものを1人1個作成し、作った浮き球は持ち帰ることができます。

浮き球の網掛け体験後には懇談会も行いますので、気軽にご参加ください。

とくしま移住者交流会in南部


【日時】3月4日(土)10:00-12:00
*タイムテーブル
9:30~受付開始
10:00~11:30 浮き球網掛け体験
11:30~12:00 参加者懇談会
【会場】阿波海南文化村 工芸館 第3工房
(徳島県海部郡海陽町四方原字杉谷73)
【講師】NPO法人あったかいよう
【対象者】移住者、移住希望者、地方創生推進員、地域の方、移住支援団体関係者、行政関係者
【参加費】1000円
【申し込み】 チラシ裏面の申込書より、FAXまたはメールでお申し込みください
※締め切り : 2月24日(金)まで
【定員】 15名
※移住者の交流を目的としておりますので、申し込みが定員に達した場合は、移住者・移住希望
者・地方創生推進員・地域の方 を優先させていただきます。予めご了承ください。
【主催】徳島県南部県民局

■この件に関する問い合わせ
徳島県南部総合県民局地方創生防災部(美波)
四国の右下発信担当
〒779-2305 徳島県海部郡美波町奥河内字弁才天17-1
電話:0884-74-7319 FAX:0884-74-7337
E-mail:nanbu_c_m@pref.tokushima.jp