【レポート】四国暮らしフェア

気が付けばもう12月…。一年が早いです。

さて、次回1月開催のJOINのお知らせも兼ねて、
10月30日(土)に東京交通会館で行われた四国暮らしフェアを振り返ってみましょう。

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四国暮らしフェアは四国4県(徳島県・香川県・愛媛県・高知県)の関連自治体や団体が参加する移住フェアです。
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都会の人は「四国」はひとつの”チーム”みたいに思っているかもしれませんが、
県民性はまったく違います!!!!(←ここ重要)

県民性の例えでよく使われるのが、「もし、一万円をもらったら、どうする?」

徳島→全額貯金する
香川→5000円で飲みに行き、残りは貯金する
愛媛→1万円で飲みに行く
高知→もらった1万円にもう1万円足して飲みにいく!

あなたはどの県に親近感を感じますか?

「徳島県!」と思っても、実は徳島県内各エリア、各市町で気質や文化が結構、違います。

四国の右下エリア(徳島県南部)のご先祖は、九州からやってきた海賊だと言われており、
県西エリアの祖先は武士。魚も背開きにするなど、縁起をかついだ風習が残っていて、
年中行事を見ても、奇祭と呼ばれるユニークな祭りもあり、個性豊かです。

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そんな徳島県の特徴を知ってもらい、関心をもってもらえたらと
ブース装飾を一新。各エリアの特徴を写真にし、
徳島県の移住交流サイト『住んでみんで徳島で!』とデザインを統一しました。

まずは一枚ずつ見てみましょう。

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日照時間がながく、きゅうりの促成栽培に力を入れている海陽町。
2月に行われる海部川風流マラソンはかなり人気です。

続いて美波町。

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薬王寺やうみがめが産卵に訪れる大浜海岸などの名所があり、
「遊べる川が身近にある」と美波町にほれ込み、
カヌーイストの野田知佑さんも移住されています。

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勝浦町はみかんの産地。今年のみかんはかなり、おいしいそうです。
そしてビッグひな祭り発祥の地です。

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阿波市は食の安心・安全を掲げ、子育て世帯の移住者を呼び込んでいます。
吉野川流域ではレタスなど高品質の野菜がとれます。

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美馬市は今年から移住フェアに参戦。
「うだつの町並み」などの観光名所や清流穴吹川などの写真が並びます。

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2017年には世界のトップアスリートが集結し、ラフティング世界選手権が行われる三好市。
祖谷のかずら橋など徳島を代表するスポットもあり、海外からの観光客も注目しています。

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というわけで、会場をぐるっと見回すと、
「徳島ってこんなところなんだなぁ」となんとなくわかってもらえるようにしました。
テーブルクロスも阿波藍で染めて、相談に来られた方に本物のジャパンブルーを体験してもらいたかったんですが、
予算の都合上、断念・・・。

写真は少し浅めにプリントし、若い人が好むテイストにしました。
各市町がポスターやパネルを独自にディスプレイしていた時と違い、統一感が出て、
爽やかな雰囲気が伝わったのか、ハットを被ったおしゃれカップルも立ち寄ってくれるようになりました。
(これまでイケてるカップルは大抵、愛媛か香川へ一直線だったんですけどね。)

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来場者も昨年を上回る数となり、大盛況をおさめました。
そして次回は今年度のしめくくりとなる一年で一番大きな移住フェア『JOIN』へ。

四国の右下エリアからは地域おこし協力隊ブースに阿南市と那賀町、移住ブースに美波町が出展します。

移住をお考えの方はぜひお越しくださいね。

 

 

【レポート】そうだ!カフェをしよう~空き家活用セミナー~

去る11月23日(祝)、徳島市にある『ときわプラザ研修室』にて、
「そうだ!カフェをしよう~空き家活用セミナー~」を行いました。

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空き家の増加は社会問題。
空き家というと薄暗い廃屋、さびれた田舎町を連想し、暗いイメージですが、
「カフェ」というと、どうでしょう?
なんとなくワクワク、キラキラしてきませんか?

空き家を活用した古民家カフェは、今やトレンドです。

今回はそした女性が一度は憧れる「カフェ」をテーマに女性の起業支援や地域の課題解決についてセミナーに伺いました。

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セミナーを行った一般社団法人アンド・モアは
美波町を中心に移住促進や定住支援、空き家活用に取り組んでいる民間団体です。

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代表理事の小林陽子さんは、美波町のサテライトオフィス『美雲屋』誘致のお世話をしたことから
思いがけず週末だけカフェをやることになった自身の体験談を披露。

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”飲食”といえば、自動販売機が1つあるだけという漁師町に、
お魚料理が食べられる『美雲カフェ』をオープン。
サテライトオフィスがお休みの土日だけ、ミーティングスペースを借り、出資金20万円で始めました。

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極力お金はかけないよう、蔵に眠っていた江戸、明治、大正の器を使うなど、
地域資源も含め「今、あるもの」を見直し、
地元の人にも、よそから来る人にも喜んでもらおうと試行錯誤し、
人気もあったそうですが、サテライトオフィスの仕事が忙しくなったこともあり、2年で閉店。

そうした経験を振り返り、「いつチャンスがくるかわからない。やりたいと思ったらやってみたらいい」と熱く語りかけました。

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続いて、建築家の丸山美紀さんのお話。丸山さんは横浜に建築事務所を構えていらっしゃいますが、
神奈川大学の研究室の取り組みを通じ、美波町のまちづくりに関わることになった経緯を紹介。

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自身が県南部の改装を手掛けたカフェや民宿を例に
全国的に収益を重視した本格的なカフェ経営ではなく、
地域の場作りや自己実現のため、気軽にカフェ開業をする人が増えていることについてお話されました。

自宅の一室をカフェにしている人や、軒先でカフェを始めた例、朝の3時間だけオープンするカフェなど、
「無理のない範囲でカフェをやってみては」と提案し、集まった人たちの夢を後押しました。

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その後の質疑応答は浄化槽の問題や、空き家を貸すことになったが「相場が分からず、困った」など、
具体的に検討している人たちから次々と質問がよせられ、会終了後も個別相談が行われました。

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「店をどう作るかばかり考えていて、浄化槽は考えも及ばなかった」
「カフェ開業には調理師免許が必要と思っていた」など意外と気付かずにいた問題を
意識するきっかけとなったようです。

また、「空き家を貸したい」「民宿をしたいけど、貸してくれる家がない」などの声もあり、
そうした要望を受け、「今後は県内向けのマッチングも企画できれば…」と話していました。

次回の予定は決まり次第、お知らせします。お楽しみに!