はじめまして!2022年12月から美波町の地域おこし協力隊に就任しました、永峰苑佳(ながみねそのか)と申します。
地域おこし協力隊のお仕事としては、美波町の移住定住促進事業に関わらせていただいており、全国で行われる移住フェアへの出展サポートや、移住希望者への町案内、移住後の生活や空き家相談など、移住に関わる「地域への手引き役」のようなお仕事をしています。
私の出身地である茨城県からこの徳島県南部にある美波町に移住をしてきて、早3ヵ月が経とうとしています。3ヵ月を振り返り、「美波町移住体験記」を書かせていただきます。
どうして美波町へ?
「どうして美波町を選んだの?」
地域おこし協力隊として活動していると、このように聞かれることも少なくありません。全国の自治体で地域おこし協力隊の採用募集が出ている中で、数ある地域の中からどうしてここを選んだのか。
答えは簡単で、“ご縁があったから”だと思います。
実は大学生時代に地域ベンチャー留学※というプログラムを使って、1ヵ月間美波町に滞在していたことがあります。私にとっては出身地でも、ましてや親族や友達がいる土地でもありませんが、この町には学生時代の思い出の一部が詰まっています。
(※地域ベンチャー留学…都市圏の大学生が長期休みの期間を活用し、地方の中小零細企業へ1か月程度の実践型インターンシップを実施するプログラム。主催:NPO法人ETIC. )
今でも時々、「あの時、こんな気持ちでこの道を歩いたな」 「こんな大変なこともあったっけ」と、思い出にひたりながら、仕事終わりのお散歩時間を楽しむことがあります。そして、この町の景色を見ていると、自然の豊かさや風景の美しさに心が洗われるような気がします。
美波町は私にとって、全く新しい土地でもなければ、長く慣れ親しんだ土地でもありません。
どこか懐かしい気持ちにもなるけれど、同時に新鮮さもあるという、不思議な感覚です。
お仕事や生活のこと。
今の私のお仕事は前述した通り、美波町の地域おこし協力隊として移住定住促進事業に関わっています。現在の美波町には、私の他にも3人の地域おこし協力隊がいてし、それぞれ、まちづくり協議会や防災コミュニティカフェに所属して各々の仕事に従事しています。中にはクラフトビールブランドの立ち上げから行っている人もいます。
*私たちの活動の様子は、美波町地域おこし協力隊のFacebookページで発信しています。
ぜひこちらもご覧ください!→ https://www.facebook.com/minami.kyouryokutai
私は仕事柄、移住者や移住希望の方々との接点が多いお仕事をしていますが、自分自身もまた移住者であることから、半分は主観視点で移住者の方々のお話を聞いていたり、共感が出来るような部分が多いと感じています。そういった自分の立場を、少しでも何かに役に立てられたらと思っています。
以前に、美波町への移住を希望される方々をご案内をさせていただいたことがあるのですが、その際に同じ「県外からの移住者」として、安心して様々な質問をしていただいたことが、とても印象に残っています。
また、お仕事以外のプライベートのことでは、
温泉に行って体を温めたり、お散歩をして風景を楽しんでみたり、直売所で美味しくて新鮮な地域の食材を買い求めに出掛けたり、海岸のゴミを拾ってアート作品を作るワークショップに参加してみたり…。普段の娯楽の中にも、“徳島の豊かな自然があるからこそ出来る息抜き”の選択肢が多くなってきています。
田舎には都会のように一方的に与えられるような娯楽は少ないかもしれませんが、その代わりに自分自身で楽しいことを見つけてみる力がつくのかもしれません。
まだまだ私の知らない美波町。
美波町は、2006年に「日和佐町」と「由岐町」が合併して出来た町です。
全体面積が約140.8 km²、最西部の山河内から最東端の伊座利地区までは40km以上の距離があり、町内でも移動に1時間以上かかる場所もあるほど、とても大きな町です。
学生時代に一度訪れていたとはいえ、今でもまだまだ知らない地区も多く、最近はお仕事やプライベートを通して少しずついろんな地区に出向いているところです。
この間は、由岐地区にお邪魔してきました!
私が普段生活をしている日和佐の町並みとはまた異なった良さがあり、昔ながらの商店や細い路地が残っている町並みを見ていると、なんだか懐かしさを感じ、穏やかな気持ちになれます。
また、由岐も日和佐も含め美波町では、海の恵がとても多く、美味しくて新鮮な海産物がたくさん手に入ります。ここでの生活は、豊かな自然からたくさんの恵を受けていて、都会とはまた違った「豊かさ」に満ち溢れています。
まだまだ始まったばかりの美波町での新生活。
美波町内にもまだ私の知らない土地や文化、人々が沢山いらっしゃいます。
いろんなことを吸収しながら、たくさんの人と関わり合いながら、仕事も生活も豊かなものにしていけたらと思います。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。