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【特集】那賀町で活躍する地域おこし協力隊をご紹介!パート2
2025.12.04
- 特集記事
- 那賀町
5人目
- プロフィール
三嶋 紗織(みしま さおり)
- 出身地:神奈川県
- 協力隊の在任期間:2023年7月~2026年6月
- 担当業務:伝統技術の存続と発展
- 現在の活動状況:太布織保存会に属し、製作や来客対応。また退任後の独立事業化を目指
- し準備中。事業化によって太布織の関係人口の増加(=安定的な存続)と発信/発展(=周知
- 拡大)を試みる。
海外で織物を学んだ経験から「母国の古い織物に携わりたい」と思い、協力隊に応募しました。ここにしか残っていない太布と出会い、その技術を未来につなぎたいと考えて那賀を選びました。活動では、太布織の習得や来客対応、楮の栽培、製作販売に取り組み、現代に馴染む名刺入れやチャームなどの開発も進めてきました。協力隊という立場だからこそ、他地域の織物関係者ともつながることができ、学びを広げることができました。地域では、都会では失われつつある「助け合い」の文化に触れ、人が人に寄り添う暮らしの知恵を実感しました。任期後は太布の事業化を目指し、製作拠点となる住まいを探していますが、物件探しに苦労しているのが現状です。それでもこの地に残り、ライフワークとして活動を続けたいと願っています。これから協力隊を目指す方には、自主性を尊重してもらえる環境で、自分らしい形で地域に関われる魅力をぜひ伝えたいです。那賀には、変わらぬ暮らしを守る人々の姿、美しい川や美味しい川魚など、心に沁みる魅力があふれています。
6人目
- プロフィール
市場 敦子(いちば あつこ)
- 出身地:兵庫県
- 協力隊の在任期間:2024年4月~2027年3月
- 担当業務:農業推進
- 現在の活動状況:スダチ成木栽培管理を中心にゆず、すだち、不知火等の柑橘苗木を育て
- ています。
知り合いの紹介をきっかけに那賀町で農業を始めることになりました。新規認定農業として国の補助事業を受ける選択肢もありましたが、地域に深く関わりたいという思いから、地域おこし協力隊を選びました。主な活動はすだち栽培の管理を中心に、用水の清掃や除草、地元団体による食育活動への参加、そして農業イベントでの特産物販売などです。特に最近は酷暑による果樹への影響が大きいため、スダチの暑さ対策に力を入れています。協力隊として活動しているからこそ、役場主催の農業イベントにも参加でき、多くの方々とつながりを持てたことは大きな財産だと感じています。夏場の除草や消毒作業は苦労も多いですが、水を大切に守り続けてきた地域の方々の姿に学び、農業に欠かせない水の尊さを日々実感しています。今後は、引き続きスダチを栽培しながら、新たに植えたゆずや苗木を育て、自立した農家を目指していきます。これから協力隊を目指す人は、3年間をどう過ごすか、しっかりとしたビジョンを持って臨んでほしいと思います。
7人目
- プロフィール
滝 加代(たき かよ)
- 出身地:徳島県那賀町
- 協力隊の在任期間:2025年4月~
- 担当業務:ECサイトを利用した地域資源の販売促進、オフラインも含め地域商材の県内外、海外への販路開拓・PR活動
- 現在の活動状況:那賀町の地域資源を活用した商品開発や、ECサイトを通じた販売促進、運営を中心に活動中。任期終了後も、EC運営のスキルを活かし、地域と連携した活動を自らの事業として展開していく予定。
私はこれまで自社の新商品開発に取り組む中で「自分たちらしい商品をつくりたい」と考えてきました。そんな時、地元・那賀町の素材で精油の抽出を試みた経験から、地域資源の面白さと大きな可能性に気づきました。今は阿波晩茶や相生緑茶、木頭ゆずなどを活用した商品企画や販売促進に挑戦しています。特に阿波晩茶は、全国的にも珍しい乳酸菌発酵のお茶で、メディアで紹介された際には一時的に完売するほど注目を集めました。すぐに予約販売に切り替えることで多くの方に届けられたことは大きな喜びでしたが、同時に生産現場の高齢化という課題も見えました。私は、生産者にしっかり還元できる販路づくりを進め、伝統を未来へつなげたいと考えています。地域で暮らすことで得られる生の声や日常のつながりは、私にとってかけがえのない学びです。これからも那賀町の魅力を発信しながら、地域資源を世界に届ける挑戦を続けていきたいと思います。