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移住地探しの旅の末に辿り着いた海陽町。竹灯りアーティスト・檜垣さん一家のサーフィン移住ものがたり
2024.11.08
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目次
サーフィン移住で海陽町にやってきた竹灯りアーティスト

幻想的で美しい風景を作り出す“竹灯り”。こちらは、海陽町で竹灯りアーティストとして活躍する檜垣さん夫妻の作品です。あまりに美しい竹灯り作品は、テレビ番組にも取り上げられ、近年注目を集めています。

そんな竹灯りアーティストの檜垣さん夫妻は、2018年に大阪から海陽町にやってきた移住者です。健(たけし)さん、フローレンスさん、美空(みら)ちゃん、愛犬チャコの3人と1匹の家族で、『たけの花』という竹灯り工房を営みながら暮らしています。檜垣さん一家はなぜ海陽町に移住してきたのでしょう?健さんは、移住したきっかけはフローレンスさんから言われた“ある言葉”だったと話します。
「海陽町に移住する前は大阪に住んでいて、妻のフローレンスとは大阪の小さなダーツバーで出会いました。僕は18歳からサーフィンをしていて、そのことを彼女に話したら『私も行きたい』ということで一緒にサーフィンに行く仲になったんです。後に彼女と結婚することになるのですが、あるとき彼女に『あなた、そんなにサーフィンが好きなのに、なぜ大阪に住んでいるの?』って言われたんですよ」
健さんは昔から海の近くに住みたいという気持ちは持っていたため、その言葉にハッとしたのだそう。

「とはいえ、田舎に移住するなんていうのは現実的ではないよって彼女に返したら、『今大阪に住んでいるのは、あなたがそれを選んでいるだけでしょ?別に田舎に移住しようと思えばいつでもできるでしょう?』って。僕は『移住なんて現実的に不可能』って思い込んでいただけで、実際には『移住という選択肢を選んでいない』だけだということに気付かされました」
それから、健さんとフローレンスさんは大阪の仕事を辞めて家も引き払い、移住先を探す旅に出たのだそうです。
移住地探しの旅で改めて気付いた海陽町の良さ
もともと海陽町には大阪からのサーフィン遠征でよく来ていたそうですが、移住地探しの旅もまずは海陽町からスタートしたといいます。
「最初に海陽町、それから高知、愛媛、九州などをまわって。2ヶ月くらいかけていろんな地域を見ましたが、九州をまわっているときに妙に海陽町が恋しくなってきたんですよね。というのも、海陽町以外の他の地域では移住者と地元住民の関係性が良くないように感じたんですよ。でも、海陽町は地元の人と移住者たちが一緒になってイベントをやっていたりと、両者の関係性がすごく良いように感じました。それで改めて海陽町の良さを実感して。そのことをフローレンスに話したら、彼女も同じことを思っていたようで、そのあとすぐ海陽町に戻ってきました」
移住地探しの旅を経て、海陽町の魅力を再確認し、2018年に実際に移住した檜垣さん夫妻。そして、海陽町に来てから始めた仕事が竹灯りの制作です。

大阪時代、健さんもフローレンスさんも竹灯りとは全く関係のない仕事をしていたそうですが、なぜ今の仕事をすることになったのでしょうか?
「自分たちの結婚式のときに、披露宴会場の飾りとして竹灯りを自作したんですよ。そのとき初めて作ったのですが、結構評判が良くて、その後、城満寺という海陽町のお寺で竹灯りのイベントをすることになったんです」

「そのときの来場者が竹灯りにすごく感動してくれていて。自分たちの作品で誰かの心が動く瞬間を目の当たりにして、『これを仕事にしたい』と思うようになりました」
そして、海陽町で竹灯り工房『たけの花』を開業した檜垣さん夫妻。制作の全工程が夫婦の共同作業だそうですが、主にフローレンスさんがデザインを、健さんが竹の加工を担当しています。
工房にはショールームもあって、作品をその場で見て購入することができます。遠方からやってきて、作品に感動し、爆買いしていくお客さんもいるのだとか。ただ、工房は常に開いているわけではないので、訪問する際は事前に連絡するようにしましょう。
海陽町は子育てにもサーフィンにも抜群の環境

2018年に移住し、すっかり海陽町に馴染んでいる檜垣さん一家。そんな彼らに移住してみて改めて感じる海陽町の魅力を聞いてみました。
「大阪からサーフィン遠征していたときは、現地に着いたら波がなかったりすることもあったんですよね。でも時間も交通費もかけて来ているから、そのまま帰るわけにもいかなくて。でも海陽町に住んでいたら、波が良いときだけを狙ってサーフィンができます。それと、海だけじゃなくて、山も川もすぐ近くにあるのも魅力です。子どもを連れていつでも海にも山にも川にも遊びに行けるので、子育てするにも抜群の環境だと思います」
海陽町の素晴らしい自然環境の中、竹灯りの仕事に、子育て、サーフィンと、忙しく充実した日々を過ごしている檜垣さん一家。かつての健さんのように、『移住なんて無理』という思い込みで都会に縛られている人はたくさんいることでしょう。そんな方はぜひ檜垣さんの移住体験を参考にして、これからの暮らしについてじっくり考えてみてはどうでしょうか。
檜垣さんの竹灯り工房『たけの花』
徳島県海部郡海陽町吉野字コカロト144
tel.0884-70-1615
Instagram https://www.instagram.com/takenohana_/
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