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活気と熱気に感動!伊島5年ぶりの神輿渡御で感じた非日常と島の魅力

2025.11.04

  • 阿南市

徳島県阿南市の沖合に浮かぶ離島「伊島」。普段は穏やかで時間がゆったりと流れるこの島が、5年ぶりに復活したお神輿によって、島民の熱気と笑顔に包まれた一日を体験してきました。車が走らない島で育まれてきた独自の文化と、島民の温かいおもてなしの心に触れたレポートをお届けします。

1.伊島の概要:アクセスと基本情報

島へのアクセスは、伊島連絡船(定期船)を利用します。阿南市の答島港から出航しており、約30分で伊島港に到着します。便数が限られているため、事前に時刻表の確認が必要です。

2.待ち望んだ秋祭り!お神輿復活と島の一体感

今回参加した秋祭りは、島を挙げての大きなイベントです。島民が熱望していたお神輿が5年ぶりに復活し、祭りの熱気は最高潮に達しました。

賑わいの復活

祭りの始まりは、伊島神社での厳かな儀式から。太鼓と鐘が打ち鳴らされる中、宮司さんによる神様をお神輿に移す儀式が執り行われました。そしていよいよ、お神輿を担いで島内を練り歩きます。
担ぎ手には、島民のほか、高校生や地域おこし協力隊、国際ボランティアなど、多方面から集まった人々が加わり、力を合わせました。威勢の良い「よっさじゃ、よっさじゃ」というかけ声が島中に響き渡り、沿道にはたくさんの島民の方々が出て、お神輿の渡御を温かく見守っていました。

海の安全と豊漁を祈る

渡御の途中、一行は港へ。航海の安全と豊漁を祈願する伝統的な儀式として、お神輿に海水をかけました。潮風を浴びたお神輿と、力強くかけ声を上げる担ぎ手の姿は圧巻の一言。漁協では宮司さんが再び拝み、島の暮らしの根幹である海への感謝と祈りが捧げられました。

活気に満ちた宴会

渡御のハイライトの一つが、集会所で行われた大宴会です。島民の方々が集まり、新鮮なサザエ飯や刺身など、島の幸が振る舞われました。集会所は島民の笑顔と会話で溢れ、参加者全員が一体となってお祭りを楽しむ、活気に満ちあふれた空間となりました。昼食後も祭りの勢いは衰えず、再びお神輿を担ぎ上げ、神社を目指して島内を練り歩きました。

3.祭り以外の伊島の魅力:絶景の散策ルート

祭りの合間の時間を利用して、少し島内を散策しました。車が走らない伊島には、手つかずの自然と息をのむような絶景が広がっています。特に印象的だったのは、カベヘラです。紀伊水道を一望できるこの絶景ポイントは、自然の雄大さを感じさせてくれます。

また、島の高台にある展望台からは、小さな島の集落と港が眼下に広がり、素朴で美しい島の暮らしを眺めることができました。

 

4.参加して感じた、この島でしか味わえない感動

今回の伊島秋祭りに参加して、祭りが単なる行事ではなく、島そのものを一つにする文化であることを肌で感じました。
5年ぶりのお神輿復活ということもあり、島民の皆様が祭りにかける熱意と喜びはひとしおでした。その熱気が私たち参加者にも伝わり、島全体が熱く温かい雰囲気に包まれました。
伊島は、日常生活の喧騒から離れた非日常的な空気が流れる場所です。そこに、さらに「祭り」という非日常が加わることで、島の持つ魅力が最大限に引き出されていました。
この素晴らしき伊島独自の文化を、来年以降も途絶えさせることなく守り、次の世代に繋げていってほしいと心から願っています。来年も機会があれば、ぜひこの活気ある祭り、そして温かい島民の方々に会いに参加させていただきたいと思います。

 

 

 

 

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