news

那賀町の“保育園留学”に注目集まる 子育て世帯の移住促進へ

2025.07.14

  • イベント
  • 那賀町

徳島県那賀町では県内初となる「保育園留学」を2024年7月から実施。先行予約の時点で5組の申し込みがあり、2024年7月7日に1組目の保育園留学がスタートしました。
令和6年度から始まったこの取組は、未就学児を持つ家族が1〜2週間程度、那賀町での暮らしを“お試し体験”できるというもの。町内のこども園(あいおいこども園)に子どもを預けながら、親はリモートワークをしたり、のんびり過ごしたりと自由なスタイルで那賀町の暮らしを体験できます。
「保育園留学」を企画したのは那賀町役場すこやか子育て課。制度の狙いについて担当者は「人口減少が深刻な中、いきなり移住はハードルが高い。まずは町を知ってもらうきっかけになれば」と話します。
那賀町は鷲敷町、相生町、上那賀町、木頭村、木沢村の5つの町村が2005年3月1日に合併して誕生した町。三好市に次いで2番目に広い面積で、合併当時は人口も1万人を超えていましたが、2025年3月末時点では6932人に減少。令和5年度の出生数はわずか9人となり、子育て世帯の呼び込みが喫緊の課題です。

 

留学中の暮らしは?参加者のリアルな声

「保育園留学」の実施発表は6月中旬でしたが、1〜2週間で問い合わせが相次ぎ、1ヵ月以内に5組の参加が決定するという好調なスタートを切りました。応募があるか不安に思っていたそうですが、予想以上の反応に「嬉しい誤算だった」様子。
宿泊施設は川のせせらぎを感じながら過ごせる自然豊かなロケーションで、「息子がYouTubeを見せてと言わなくなった、それどころか父親を散歩に誘っていた(その姿は初めて見ました)」「訪れたお店、施設などどこに行っても子どもに声をかけてくれる。子どもを大切にしている町だなと印象深かったです」「テレビを見ず、川辺を散歩していた」といった声も寄せられています。
こども園では広い園庭を走り回ったり、田植えや芋苗植えなど那賀町独自の保育を経験し、子どもたちは早起きして朝の散歩を楽しんだり、都会では味わえない体験に目を輝かせていたそう。
夏には「カブトムシやクワガタムシもたくさん捕まえられた」という声もあり、都会の子どもたちにとって、とても貴重な体験ができたようです。

▼那賀町の「保育園留学」体験談はコチラから!
https://hoikuen-ryugaku.com/voice_single/naka-01

 

「地域との交流」も体験

滞在中は、町の職員や住民との交流もあり、地元特産のおはぎを作る「はんごろし作り体験」や冬は「ゆずの収穫体験」など、できるだけ地域と関わりながら過ごしてもらえるよう、工夫しているといいます。
地域との交流を重視するのは「普段の那賀町を体験してほしい。観光ではなく、暮らすように滞在することで、那賀町の魅力を感じてもらえたら」という同課の狙いがあります。
利用は県内在住者もOK。Uターンを検討している人にとっても、有意義な体験になると思います。

経済的支援や住宅補助も充実
那賀町では、これまでも移住や子育て支援に力を入れてきました。全国でも珍しく未就学児に対しておむつのサブスクが無料で利用でき、町外から子ども連れで移住すると、子ども1人あたり月額4万円が中学校卒業まで支給されたりと、これまでも移住や子育て支援に力を入れてきました。このほか、住宅取得にかかる補助制度も整備。利便性の高い地域(旧鷲敷町周辺)の土地(85〜90坪)でも約300万円程度で購入可能になるなど、支援の充実を図っています。「保育園留学」もそうした取組のひとつ。
阿南市や徳島市まで通勤圏内。家は那賀町、仕事は町外というライフスタイルも可能です。

 

申し込みはWebから

この「保育園留学」は、地域体験プラットフォーム「キッチハイク」が運営する専用サイトから申し込み可能。気になる人は「保育園留学」で検索してみてください。
※予約はお早めに!

▼那賀町の「保育園留学」特設ページ
https://hoikuen-ryugaku.com/destination/tokushima/naka/aioi

▼お問合せ先
那賀町すこやか子育て課(0884-62-1150)

BACK TO LISTS