牟岐町長 枡富治さん 四国の右下インタビュー

『モラスコむぎ』を改修し、ワーケーションに対応
若者を呼び込むきっかけに

四国の右下エリアの中で、もっとも人口の少ない牟岐町。

枡富町長が小学生の頃は人口8000人くらいだったそうですが、2021年1月現在では3948人。そのうち65歳以上の高齢者の割合は半数以上といいます。

こうした人口減少の要因は、牟岐町の主な産業である漁業、農業の低迷に加え、働き口がないため、若い人が町に残りたくても残れない状況に問題があると考えています。

“仕事がない問題”は高校を卒業した10代の若者、いわゆる新卒に限った話ではありません。

統計では20代後半から30代半ばくらいにかけてUターンする若者が多い傾向にあるそうですが、中途採用の求人も少なく、仕事がないため、戻ってもまた町外へ出て行ってしまう人がほとんどなのだとか。

こうした状況をどうにかしようと、現在、サテライトオフィス誘致や『モラスコむぎ』を改修し、ワーケーションに対応しようという取り組みが始まっています。

「牟岐町のいいところは、人。温かく、朗らかな人の魅力に加え、自然豊かで、重要伝統的建造物群にも指定された出羽島の、時間が止まったような昔懐かしい風景も魅力です。

高校に進学して一旦、県外へ出て、外から牟岐町を見るという経験も大事だと思います。外へ出て見聞を広め、また牟岐町に戻ってきた時には、その力を町のために活かしていただきたいと思います」。

牟岐町の人口ビジョンでは、40年後の2060年には870人くらいになるという推計が出ていて、人口減少対策は待ったなしです。

町会議員を5期20年つとめた後、2019年4月の町長選挙で初当選した枡富町長。

海部衛生処理事務組合の改築や緊急防災減災事業債が延長されれば、南海トラフ巨大地震対策のための牟岐町役場の移転など、喫緊の課題も多いですが、若い人達が牟岐町で安心して暮らしていけるよう、対策していきたいと話してくださいました。