暮らしやすさ抜群!! 阿南市で住んでみんで?

「田舎で子育てしたい」という移住希望のファミリーにおすすめの阿南市。子供の医療費は18歳まで無料、第二子以降は保育園・幼稚園の授業料、給食費が無料、保育施設、放課後児童クラブも充実し、待機児童もゼロ!2019年春開催の第91回選抜高校野球大会の「21世紀枠」として出場が決まった富岡西高校をはじめ、富岡東高校、阿南高専など高校もあり、文武両道の教育面も◎。大型のショッピングセンターだけでなく、昔ながらの喫茶店や気さくなおばちゃんが切り盛りする居酒屋など個人商店も多く、それほど田舎へ行かなくてもぬくもりを感じる人付き合いができるのも魅力です。移住の窓口となる阿南市定住促進課で、移住コーディネーターとして活躍する高岡亜由美さんに、街の魅力と阿南市の移住の取り組みについてお話を伺いました。

阿南市への移住情報はコチラ
阿南市移住交流支援センター
https://www.anan-iju.com/

 

特色のある地域で構成された暮らしやすい街・阿南

——高岡さんは徳島出身ですが、移住コーディネーターになる前は阿南市についてはどう思っていましたか?

高岡さん あまり意識していなかったんですが、住んでみて、住みやすい街だと思います。素直にいいな~と。人の感じや空気感は南部がいいですよね。おおらかで、明るくて。阿南は都会ではないですが、ほどよく便利でだけどゴチャゴチャしていないところもいいと思います。

——阿南市は子育て支援も充実しているし、月イチで家具などの粗大ゴミも無料で回収してくれる。住民サービスが充実していますよね。

高岡さん そうですね。そういうちょっとしたことの積み重ねが、暮らしやすさにつながっていると思います。

——移住コーディネーターという立場から見た阿南のPRポイントはどういうところでしょうか?

高岡さん 移住希望の方に要望にマルチに対応できるところは、徳島県の中においても突出しているんじゃないかと思います。地域のコミュニティにどっぷり浸かった、つながりの濃い田舎暮らしもできれば、都会風の便利な暮らしもできる。徳島県内、それぞれ魅力的な地域はありますが、阿南だけでも富岡、中野島、宝田、長生、見能林、大野、加茂谷、桑野、橘、新野、福井、伊島、椿、羽ノ浦、那賀川と地区ごとに個性が違うので、どんなご希望にも比較的応えやすいところかなと思います。

——確かに椿地区は漁師町だし、加茂谷、新野のあたりは農村、伊島もあるので最近人気の島暮らしもできますね。

高岡さん 「阿南市」と広域で見がちですが、地域、地域にそれぞれの特徴があるし、移住者のお世話をしてくださる団体さんもいらっしゃるので、そういうところと上手くマッチングできればと思っています。

——それに加えて、日亜化学工業株式会社や王子製紙、四国電力などの大企業があり、「仕事がある」というのが強いですよね。


高岡さん そういう大きな企業があることで、転勤で阿南に来られる方は多いです。転勤で来て、そのまま阿南に定住した人も結構多くて。地元の人と話をしていて、「30年以上阿南に住んでるいけど、実は県外出身」という話はよく聞きます。地方移住が話題になるずっと前から、そんな風に移り住む人が多いのは、「住んでみたら住みやすい街だった」ということなんだな、って感じますね。

——都会と同じようにはいきませんが、汽車やバスなど公共交通機関もある程度充実していますし、高速バスもあるのでそういう面でも恵まれていますよね。

高岡さん 仕事で来られる方も多いので、そういう方達は公共交通機関を使われますが、徳島は車社会なのでだいたい移動は車ですね。一家に一台といわず、一人一台がフツーなので、阿南市に住んで徳島市や近隣の町へ通勤している人も多いですし、阿南市に通勤して来られる人も多いです。

 

地域おこし協力隊の活躍

——若者を地域に呼び込む代名詞となっているのが地域おこし協力隊ですが、阿南市にも地域おこし協力隊が活躍していますよね?

高岡さん 新野、椿、加茂谷、富岡、桑野の5地域でそれぞれ活動しています。協力隊や30~40代の移住者など、若い人が入って何か活動を始めたり、お店をやったりすることで地元の人も活気づきますよね。

——富岡地区の松尾さんが撮影した作品が賞をとったと聞きました。

高岡さん そうです。富岡地区で活動中の地域おこし協力隊の松尾佳典さんが制作した阿南のPR動画『DANCE IN ANAN~燕~』が総務省四国総合通信局主催の「四国コンテンツ映像フェスタ2018」で優秀賞を受賞しました!

——松尾さんはもともと映像の仕事を?

高岡さん テレビ番組の制作会社でリサーチャーの仕事をしていたと聞いています。自分で撮影したり、編集したりはしてなかったみたいですけど、こちらに来てから自分で撮影もするようになって。

——スゴいですね。

高岡さん 他の作品も見たんですが、プロの作品はやっぱりキレイで、スゴいんですよ。感動するというか、圧倒されるような雰囲気もあるし、使っている機材も高そうだし(笑)。そうした中でも松尾くんの作品は温かみがあって、心がこもっていて。地元の高校生が出ていてあたたかい感じがするのが、いいなと。松尾くんはもともと京都出身で、阿南になんのゆかりもないんですけど、阿南の風景や高校生とコラボした映像を作ってくれて、そうやって地元のいいものに目を向けて、その結果が受賞に結びついたのは嬉しですね。

——富岡地区の方達がバックアップされたんですか?

高岡さん 富岡地区での活動を通じて、いろんな人のつながりがあり、そこから生まれてきたものと思います。

——2019年春からの地域おこし協力隊も現在募集中ですが、阿南市で協力隊になるためには何か決まりがありますか?

高岡さん 3大都市圏内の都市地域、政令指定都市からの移住であればだいたい大丈夫です。細かいことは直接相談してもらえれば、お答えします。平成31年2月17日(日)にはふるさと回帰支援センターセミナールームで『地域おこし協力隊プチ体験&移住相談会』も行います。

——地域おこし協力隊はどんなことをするんですか?

高岡さん 受け入れ地域によって観光振興などミッションがあるんですが、基本は受け入れ団体さんと相談してもらいながらある程度、自由に活動しています。月イチで合同の活動報告があるくらい。あ!他の地域と違うのは制服があるんですよ。

——制服?

高岡さん ジャージなんですけど・・・(笑)。ずっと着ていなくてもいいんですけど、イベントなどで着てもらって地域おこし協力隊をPRしてもらっています。

 

「阿南て、いいな」と思ってもらえるように

——2018年度は『ふるさと回帰フェア』や『JOIN』などの大型の合同フェアの他に、阿南市単独の移住相談会もされていましたが、今後の予定は決まっていますか?

高岡さん まだ具体的には決まっていないんですが、東京日比谷に阿南市の東京事務所があるので、そこと連携して今後も移住相談会をやれたらいいなと思っています。東京事務所があるおかげで、阿南市は東京との接点が結構あるんです。阿南光のまちづくり協議会が中心になって、毎年冬に東京ドームに併設されたアミューズメント施設『LaQua(ラクーア)』で阿南のLEDを使ったイルミネーションをしていて、その関係で毎年1月に「阿南の日」というイベントがあり、物産展や阿波踊りをやっています。私はまだ行ったことがないんですが、東京にいながら阿南を感じてもらえる情報を発信したり、移住相談などもできればいいなと思っています。

——こうしたフェアに参加する以外、いつもはどんな仕事をされているんですか?

高岡さん デスクワークが中心ですね。阿南市移住交流支援センターのホームページやFacebookの更新や細々した事務作業などをやりながら、移住希望の方が来られたら空き家を案内したり、地域の方をご紹介したりしています。

——阿南市も空き家バンクをされているんですね。

高岡さん 空き家バンクとして公開していないんですが、定住促進課の方でいくつかストックしている物件はあります。ただ阿南市の場合、不動産屋さんもたくさんありますし、物件の数や種類も多いので、定住促進課に相談に来られた方も「希望の家が見つかったよ」と、不動産屋さんを通して見つけられる方が多いです。

——移住に関することで、阿南ならではの取り組みはありますか?

高岡さん 『阿南市人材バンク』というのがあって、長期的に仕事を探す人におすすめしています。事前に登録しておくと、阿南で希望の求人が出たら知らせてもらえるようになっているので、今の仕事を続けながらこちらでも仕事探しができます。「いつか阿南にUターンしたい」という人も登録しておくといいと思います。

——年齢制限はないんですか?

高岡さん 誰でも大丈夫です。

——それはいいですね。

高岡さん 仕事があるという点は移住の強みと思いますが、移住コーディネーターの仕事って難しいなと感じています。その人の人生がかかっているので安易に「来て来て」って言うだけではダメだし、だけど時には思い切って背中を押すことも必要かな、とも思ったり・・・。

——移住の傾向として少し前までは、理想の暮らしを叶えられる場所を探す人が多い印象でしたが、最近では移住者獲得のためにどこの自治体も支援条件を充実させているので、「もっといいところがあるかも・・・」という比較になってしまい、いつまでも決められない人が多い傾向にあるように思います。

高岡さん 阿南はコーディネーターに頼らなくても、ご自身で仕事も家も見つけられるので、まずは「阿南て、いいな」と思ってもらえるようにするのが、私の仕事かな、と。入り口で印象が決まるところもあるので。

——コーディネーターはファーストコンタクトの相手ですからね。その人の印象=街の印象というところはあるでしょうね。

高岡さん 移住希望の人に対してもですが、できるだけフットワーク軽く、コーディネーターにしかできないことをやっていこうと思っているので、移住して農業がやりたいという方の整地を手伝ったりとか、空き家の荷物の片付けや掃除なども手伝うこともあります。そうやって動いていると、地域の人ともつながりができるし、私のことを覚えてもらえたりするので。

——人と人とのつながりがコーディネーターの財産になりますね。

高岡さん どっぷり地域に入りたくないという人もいれば、ご近所さんから野菜をもったり、自分自身も自給自足をするような田舎暮らしをしたい人もいる。移住希望者の望む田舎暮らしの度合いによって、棲み分けできる地域が阿南市。興味を持った人はお気軽に問い合わせてみてください。