【新企画】あなたの知らない海陽町①

地元ならではの楽しみや暮らし方を気まぐれに紹介する新企画を始めます。
紹介してくれるのは、海陽町の地域おこし協力隊の島田佳香さん。

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【プロフィール 】
島田佳香
1977年徳島県海陽町生まれ。
2015年4月から海陽町地域おこし協力隊に着任。
教育委員会改善事業担当として、海陽町立博物館を基盤に「博物館を通じた地域おこし」活動に取り組んでいる。
今後は文筆活動も展開して、海陽町の魅力発見と演出にも取り組むべく画策中。

 

島田さんは徳島県の移住サイト「住んでみんで徳島で」のインタビューページでも紹介されています。
http://tokushima-iju.jp/interview/376.html

海陽町で育ち、東京へ出てUターンした島田さんがおすすめする地元情報、ぜひご覧ください。

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あなたの知らない海陽町①

私は、高校生になるまで週一でお好み焼きを食べていた。
といっても、家で、家族と一緒に、ホットプレートで焼いて食べていたわけではない。

まちの小さなお好み焼き屋さんで、土曜日の学校帰りのお昼ごはんに食べたり
(よくテイクアウトして、家で「吉本新喜劇」を観ながら食べていた)
高校生の時は、友だちと一緒に学校帰りの夕飯前にお好み1枚を食べてから、
夕飯もぺろりと食べたりしていた。
(あの頃はどんなに食べても太らなかった)

お好み焼きは、私たちにとって、ある時は「ごはん」であり、
ある時は「おやつ」であった。
そして、お好み焼き屋さんは、私たち「子どもの社交の場」であったのではないだろうか
(お父さんが仕事帰りに同僚と飲み屋に立ち寄るように)。

そんなわが町の「お好み文化」も無くなりつつある。

残念ながら、小さなころによく行っていたお好み焼き屋さんのほとんどが閉店してしまった。
子どもが少なくなったことや店主の高齢化が要因だと思う。

しかし、今も頑張っているお好み焼き屋さんが何軒かある。
大人層を取り込んだり、店舗を新しくしたりして時勢にうまく乗っている店もあれば、今もあの時と変わらない佇まいで、変わらない味で、優しいおばちゃん・おじちゃんが出迎えてくれる店もある。

今回紹介するのは、後者のお好み焼き屋だ。

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海陽町宍喰の「惣田」は、今年で創業29年になる。宍喰生まれで、週一でお好みを食べていた筆者は、「惣田」に育ててもらったようなものだ。
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もちろん、なつかしいというだけではおススメしない。
ホットケーキみたいな分厚い生地はボリュームたっぷり、ここでしか味わえない激ウマのお好み焼きが食べられる。

おススメは、肉チーズのチーズ2倍(私は気がついたらこればっかり食べていた)。
肉はこれでもかと上に敷きつめるのは、「惣田」では当たり前。

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↑このチーズごろごろを見よ。 よそでこんなお好み見たことない(私は) 。

チーズはプロセスチーズ。プロセスチーズと聞いても、侮るなかれ。お好みに混ぜ込んで一緒に焼けば、完全に溶けずに「チーズごろごろ感」を楽しむことができる。チーズ好きにはたまらない!

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↑この分厚さ…。 これでふつうサイズ。

他のメニューも「惣田」でしか味わえない味のお好み焼きを食べられる。
(何でこんな味になるのか不思議だ。私には再現不能)

「惣田」でしか味わえない味ってどんな味かって?
言葉ではうまく説明できないので、とにかく行くべし!

美味しいのは保証する!

 

◎惣田
徳島県海部郡海陽町久保久保60−2
電話 0884-76-3415
営業時間 9:30~19:00
定休日 無休

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※焼きそばは350円~とどれも手ごろな料金。

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