【レポート】そうだ!カフェをしよう~空き家活用セミナー~

去る11月23日(祝)、徳島市にある『ときわプラザ研修室』にて、
「そうだ!カフェをしよう~空き家活用セミナー~」を行いました。

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空き家の増加は社会問題。
空き家というと薄暗い廃屋、さびれた田舎町を連想し、暗いイメージですが、
「カフェ」というと、どうでしょう?
なんとなくワクワク、キラキラしてきませんか?

空き家を活用した古民家カフェは、今やトレンドです。

今回はそした女性が一度は憧れる「カフェ」をテーマに女性の起業支援や地域の課題解決についてセミナーに伺いました。

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セミナーを行った一般社団法人アンド・モアは
美波町を中心に移住促進や定住支援、空き家活用に取り組んでいる民間団体です。

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代表理事の小林陽子さんは、美波町のサテライトオフィス『美雲屋』誘致のお世話をしたことから
思いがけず週末だけカフェをやることになった自身の体験談を披露。

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”飲食”といえば、自動販売機が1つあるだけという漁師町に、
お魚料理が食べられる『美雲カフェ』をオープン。
サテライトオフィスがお休みの土日だけ、ミーティングスペースを借り、出資金20万円で始めました。

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極力お金はかけないよう、蔵に眠っていた江戸、明治、大正の器を使うなど、
地域資源も含め「今、あるもの」を見直し、
地元の人にも、よそから来る人にも喜んでもらおうと試行錯誤し、
人気もあったそうですが、サテライトオフィスの仕事が忙しくなったこともあり、2年で閉店。

そうした経験を振り返り、「いつチャンスがくるかわからない。やりたいと思ったらやってみたらいい」と熱く語りかけました。

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続いて、建築家の丸山美紀さんのお話。丸山さんは横浜に建築事務所を構えていらっしゃいますが、
神奈川大学の研究室の取り組みを通じ、美波町のまちづくりに関わることになった経緯を紹介。

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自身が県南部の改装を手掛けたカフェや民宿を例に
全国的に収益を重視した本格的なカフェ経営ではなく、
地域の場作りや自己実現のため、気軽にカフェ開業をする人が増えていることについてお話されました。

自宅の一室をカフェにしている人や、軒先でカフェを始めた例、朝の3時間だけオープンするカフェなど、
「無理のない範囲でカフェをやってみては」と提案し、集まった人たちの夢を後押しました。

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その後の質疑応答は浄化槽の問題や、空き家を貸すことになったが「相場が分からず、困った」など、
具体的に検討している人たちから次々と質問がよせられ、会終了後も個別相談が行われました。

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「店をどう作るかばかり考えていて、浄化槽は考えも及ばなかった」
「カフェ開業には調理師免許が必要と思っていた」など意外と気付かずにいた問題を
意識するきっかけとなったようです。

また、「空き家を貸したい」「民宿をしたいけど、貸してくれる家がない」などの声もあり、
そうした要望を受け、「今後は県内向けのマッチングも企画できれば…」と話していました。

次回の予定は決まり次第、お知らせします。お楽しみに!