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タウン誌『徳島人』五月号に掲載いただきました

2017年04月14日発売のタウン誌『徳島人』五月号に四国の右下エリアの空き家に関する記事を掲載いただきました。

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シズル感たっぷりのグルメネタや最旬情報イオンモール徳島についても特集されていたので、たくさん売れたに違いないと思っています!

バックナンバーは問い合わせればまだ手に入ると思いますが、一応、販売期間が終了したので、その内容をサイトでも紹介しましょう。

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県南部のみなさん、空き家を貸してください!
〜四国の右下空き家活用術〜

総務省が2014年7月に発表した2013年住宅・土地統計調査によると、全国の空き家数は820万戸で、空き家率は13.5%。
都道府県別に見ると1位が山梨県で17.2%、2位 愛媛県16.9%、3位 高知県16.8%、徳島県と香川県は同率4位で16.6%。

この先、町はどうなってしまうのだろう?
ふとそんな疑問が芽生え、県内でも空き家活用が進む四国の右下、美波町を訪ねた。

 

2040年までに消える町、残る町

空き家を考えるときに、セットで登場するのが人口減少問題。
2014年5月に発表された日本創成会議・人口問題検討分科会の報告「成長を続ける21世紀のために『ストップ少子化・地方元気戦略』」では、「このまま人口減少が続けば2040年までに896の自治体が消滅する」と発表され、全国に衝撃が走った。
地方創生を合言葉に、人口減少対策として、各自治体は移住者(都市部から地方へ移住する人)獲得のため、凌ぎをけずっている。
「自然豊かな環境で子育てができる」「定年後をのんびり過ごせる」と、引っ越し費用の助成や子供の医療費無料化など、様々なサービスを打ち出し、地方の魅力を発信する動画の作成など、PRもエスカレートしている。

 
空き家を貸す町の好循環DIY賃貸に注目

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↑一般社団法人アンド・モアのみなさん。左から建築家の丸山美紀さん、代表理事の小林陽子さん、長谷川明さん。

 

そんな移住戦国時代にあって、注目を集めているのが徳島県南部の町・美波町だ。美波町が人気なのは、「海に近くてあたたかい」、「スーパーや学校が徒歩圏内。車がなくても生活できる」、そして一番大きな理由は「空き家がある」から。
移住者の住まいとなるのは、地方の空き家。空き家はどこにでもあるが、「荷物が片付いていない」「盆と正月だけ戻ってくる」などの理由で、なかなか貸してもらえないのが現状だ。
四国の右下エリアも同様で、行政や支援団体が移住を促進しているにも関わらず、受け入れがなかなか進まないのは、「空き家がない」という問題が大きい。
「自分の家を貸そうが、貸すまいが勝手だ」という意見もあるが、美波町では空き家改修に利用できる改修補助金(工事費の3分の2、上限200万円)制度があり、移住者もこれを活用し、借主がリフォーム代を負担して改修を行う〝DIY賃貸〟が空き家借用契約の主流。退去時に原状回復の義務がなく、DIYを取り入れることで、価格も安く抑えられるため、好評だ。
空き家を修理する楽しさも含め、「田舎の古い家に住みたい」という若い人は意外と多い。
空き家を貸すことで町の景観も保たれ、貸主は収入を得られる。
借主も満足という三方よしの好循環が生まれ始めている。

 

田舎暮らしに夢を!空き家×ライフスタイル

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空き家活用を含め、役場の担当者と二人三脚で移住に取り組んでいるのが、一般社団法人アンド・モアの小林陽子さんだ。
大阪、東京で行われる大規模な移住フェアへは欠かさず出向き、移住者呼び込みから、空き家のマッチング、改装のコーディネート、行政ではなかなか行き届かない移住後のフォローなど移住・定住に関わる手厚いサポートは、全国的にも注目されている。
「移住フェアへ行き始めた3年前は、なんとか美波町へ来てもらおうと仕事も紹介してたんですよ。
だけど都会の生活が嫌になって相談に来た人に、地方の勤め先を紹介してもピンとこない。
サラリーマンを続けるなら都会の方が給料もいいし、職種も多い。
それよりも、その人が望む田舎暮らしのイメージに添って、夢を描ける暮らし方を提示する方が、心に響くってわかったんです。飲食店で雇われ店長をしている人なら『うちの町で店しませんか?』とか、インターネット環境さえあればどこでも仕事ができる人には『川の近くで民宿しながら暮らしませんか?』とか。
ストリートビューで物件を見てもらいながら話をしていると、不安げに聞いていた相談者の顔がパァっと明るくなっていくんです」。

 

すぐに住める家があれば、移住者はもっと増える

こうして美波町では、移住者が民宿や飲食店を次々と起業。
この夏移住予定の夫婦は食堂、年明けにはラーメン店の開業の話もあるという。
「家は人が住んでこそ、家。長いこと空き家だった家に、明かりが灯ると、それだけでその地域一帯がいきいきするんです」と話す小林さん。
「空き家をお持ちなら、まずは荷物を片付けてみて下さい。片付けは一人ですると気が滅入るばっかりで、いいことはひとつもありません。
必要なものだけ取り出したらあとは業者に任せて片付けてもらうのがいいですよ。
片付いた家を見たら、不思議と気持がすっきりして、その後どうするか、正しく判断できると思います」。
美波町以外でも改修に関する助成金や、荷物を処分するための支援金など、空き家活用のための様々な制度がある。
移住相談員や役場の担当者が親切に相談にのってくれるので、一度相談してみるのがおすすめ。
空き家を貸す人が増えれば、新しい移住者との出会いがあるかもしれない。ひとりひとりの決断が、未来を作る。
 そんな時代に私たちは生きている。

 

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↑美波町役場となりの移住交流施設『やまさき』は一般社団法人アンド・モアが改装し、運営する移住希望者のための滞在施設。1名1泊3000円で宿泊でき、自転車や家電など生活必要なものが揃っているので、町の生活をリアルに体験でき、コワーキングスペースとしても活用されている。

 

移住情報は『四国の右下移住ナビ』で検索!  http://go-migishita.com/

四国の右下とは徳島県南部(阿南市、那賀町、牟岐町、美波町、海陽町)の通称です。
空き家相談・移住に関する問い合わせ先
●阿南市移住交流支援センター(阿南市役所 / 定住促進課内)TEL : 0884-22-7404  Mail : sien@anan.i-tokushima.jp
●那賀町移住交流支援センター(那賀町役場 / まち・ひと・しごと戦略課内)TEL : 0884-62-1184  Mail : senryaku@naka.i-tokushima.jp
●牟岐町移住交流支援センター(牟岐町地域活性化センター内)TEL : 0884-72-0058  Mail : mugihekisya@gmail.com
●美波町移住交流支援センター(美波町役場 / 総務企画課内)TEL : 0884-77-3611  Mail : somu@minami.i-tokushima.jp
●海陽町移住交流支援センター(海陽町役場 / まち・みらい課内)TEL : 0884-73-4156  Mail : iju-shien@kaiyo-town.jp